40歳元バンドマンの人生やり直し

アラフォーの元バンドマンが人生をやり直すための備忘録。転職や副業の話、さらにはバンドマン時代の戦略や実情をつづっていきます。

バンドマンがするべきバイトの必須条件とは?

バンドマンは当然何かしらアルバイトなり、仕事をしなければ生きていけません。

一般の方からしたら勘違いもあるかもしれませんが、普通にタワレコにCD置いてあるバンドですら、アルバイトしているのが現状です。

 

バンドをするには、単純に考えて、バンドをしてない人よりもプラスアルファの金がかかります。

ライブするのにだって諸経費はかかりますし、なんならライブの収支がマイナスのバンドも多いです。

それなりに経験を積んでいくと、ライブの収支がプラスになる人も出てきます。

僕も、インディーズバンドをやっていた最後の数年は、プラスになるライブも結構ありました。

しかし、毎回プラスになるという事はなく、どうしてもマイナスになってしまう回もありました。

 

僕の場合は、毎回プラスというのは諦めて、マイナスだけにはならないように色々と考えました。

そこらへんのお話もいつかしていきますね。

 とにかく、バンドをするには金がかかるのです。

 

なので、週3のバイトでいいや~

なんて事にはなりません。

もちろん節制して、生活費も切り詰めますが、東京在住で、一人暮らしでは週5で働くのはほぼ必須と言っていいと思います。

なので、「バンドマンのバイト」といっても、アルバイトや派遣社員、正社員など、人によって雇用形態は色々です。

 

▼必須条件1

転勤がない

 

転勤があるとそもそもバンドを続けられません。

中には東海地方から、バンドのために東京に定期的に通う、、、なんて強者もいましたが、どう考えても無理が出てきます。

この段階で、正社員という雇用形態は結構危険ではあります。

転勤が確実にない業界ならいいですが、将来的にどうなるかわかりませんよね。

正社員だと、明確な理由なく転勤を断れない環境の方がほとんどだと思います。

アルバイトや派遣社員の場合、基本的にはその場所での契約だったりするので、その心配はほとんどありません。

まあ、正社員でも、転勤がなさそうな所で働きつつ、いざ転勤となったら辞めるという手もあります。

僕の場合も、バンドのため、、、だけではないですが、東京から茨城に転勤する事が決まったのが正社員を辞めるための最後のひと押しにはなりましたね。

 

▼必須条件2

残業、急な休日出勤のコントロールができる

 

 

残業が一切ない職場ならばいいですが、自分でコントロールができれば大丈夫だと思います。

 というのは、インディーズバンドをやっていると、平日の夜にライブをするなんて事も多いからです。

その度に仕事を休むと、収入も減ります。

なので、昼間は働き、仕事が終わってからライブハウスに直行するバンドマンって、結構いますよ。

ハイスタンダードの横山建さんいますよね。

あの方のソロのバンドには、かつて外人のベーシストさんが在籍していましたが、会社員をされていました。

ツアーなのにどうしても仕事が抜けられない時、仕事が終わってから東京 → 仙台とかに急いで急行した・・・

なんて話を聞いた事があります。

横山建さんはレコード会社の代表ですし、アルバイトしてるなんて事はないのではないかと思いますが、あのレベルの有名なバンドメンバーでも、ちゃんと仕事してるんだと思ってください。

 

バンドマンが守らなければならない時間には「普段の練習」「ライブ本番前のリハーサル」「ライブ本番」があります。

もちろん、どれも遅刻してはいけませんが、「ライブ本番」だけは絶対に絶対に遅れてはいけません。

こんな事になったら、バンドの信用も失墜しますし、そもそもメンバーからクビ宣告を受けるでしょう。

僕の10年の活動歴で、これをやってしまった人はほとんど見た事がありません。

しかし、10分前に到着とか、ほんとうにハラハラするタイミングなのは何度か見た事があります。

 

でも、完全に遅刻してしまったのを一回だけ見てしまいました。

それは大規模な電車遅延が発生した時で、本番に間に合わなかったという事態です。

この時は、一緒に出演してた他のバンドさんと順番を入れ替わってもらってなんとかなりました。

でも、電車遅延が本当に大規模だったので、そもそもその日のうちにたどり着けるか、本当にヤバイ状態でした。

 

それは仕方ない理由だったので、他のバンドも快諾してくれましたが、個人の仕事の都合で遅刻などはありえません。

 

また、「ライブ本番前のリハーサル」は、そもそも昼間にやります。

なので、その日、昼間に働く予定の人は、最初から「リハーサル無し」とライブハウスに伝えておきます。

リハーサルとは、何も演奏の練習ではなく、各楽器の音の調整などです。

だから、本当はやるべきなのですが、インディーズバンドの生活事情も知ってるので、ライブハウスの方もリハーサル無しでうまいこと調整はしてくれます。

ただ、経験のない新人たちがリハーサル無しでライブするのは危険です。

ライブの音も散々になるので、ある程度経験を積んで、バンドとしての音作りやセッティングが素早くできるようになってからじゃないと無理です。

 

「普段の練習」はバンド内部の問題なので、一番なんとかなります。

しかし、これだって毎回「仕事で遅刻する」なんて言われたら、他のメンバーも腹が立ちますよ。

時間通りに来てる人は、ちゃんと調整して来てるわけですからね。

 

バンドは人間関係が崩れると、一気に解散に向かいます。

バンドマンにはルーズな人も多いですが、自己都合で毎回遅刻するような人とは僕は組みたくありませんね。

 

▼必須条件3

メンバーと休みがあってる

 

 

メンバーと休みがあってる事も大事です。

休みというか、就業時間ですかね。

例えば平日昼間に働いてるオフィスワークの人と、土日を含む夜に働いてる飲食関係の人だと、練習で合う時間がありません。

ライブの日は誰かが休みをとるなどすればよいですが、、、

練習は少なくとも週1回はすると考えて、これだとバンドの存続は厳しいです。

僕が昔やっていた時はこの状態で、毎週深夜に練習に入ってました。

仕事してから徹夜になったり、逆に徹夜してから仕事になったり。

体力はキツイです。

 

▼必須条件4

十分生活できる給料

 

これは当たり前の事ですが、普通の生活費プラス、バンドの金がかかるので、それなりに稼がなくてはいけません。

給料が安ければ、バンドの活動のない休日にもう一個バイトもしたり、遊びに行く金を削ったり。

本気でバンドをやるには、かなりストイックな生活を送る必要があります。

 

これは僕の収入が低かったせいもありますが、、、

海外旅行とかスキー・スノボとか、そういう普通の若者の青春が送れません。

金の問題もあるし、時間の問題もね。

 

今考えると恐ろしい人生ですw

好きじゃないとやっていけません。

 

▼必須ではないけど、あったほうがいい条件

休みが取りやすい

 

普段のライブや練習で毎回休みをとってると、有休がいくらあってもたりません。

しかし、いざという時に休みが取れるというのは大事です。

例えば何らかの大きなイベントへの出演だったり、オーディションだったり。

そういうのは平日に休みが必要な場合も多いです。

また、ツアーなども土日だけで行ってるバンドもいますが、休みを追加して、3連休、4連休にしたほうが効率はいいです。

 

中には一ヶ月くらい休みをとって、地方を回ってきたヤツもいます。

当然、一ヶ月も有休がとれるわけではなく、その間は無収入です。

多少はライブのギャラやCDの売上もあるでしょうが、そんなものは期待できません。

そもそも無名なのを、名前を広めるためのツアーですからね。

なので、恐ろしいほど節制したり、普段は掛け持ちで働いたりして金をため、ツアー中も貧乏旅行。

青春18切符で移動し、夜はネカフェか野宿。

みたいな過酷なツアーですw

 

一ヶ月レベルだと、正社員はもう不可能ですね。

アルバイト、かつ職場の理解がなければ無理です。

アルバイトでも、普通の職場ならクビにされかねません。

 

休みがとりやすくなくても、急な出勤や残業がなければ、やりようはあります。

しかし、休みがとりやすいほうが有利なのは確かです。