40歳元バンドマンの人生やり直し

アラフォーの元バンドマンが人生をやり直すための備忘録。転職や副業の話、さらにはバンドマン時代の戦略や実情をつづっていきます。

日雇いバイトの実態とは? 本当に楽なの?楽しいの?

日雇いバイト、日雇い派遣という仕事がありますよね。

 

カンタン軽作業

とか

愉快な仲間たち

みたいな求人広告のあれです。

 

派遣というと、「派遣村」などで悪いイメージをもってる人が多いと思いますが、長期的な派遣と日雇い派遣には雲泥の差があります。

日雇いバイト、日雇い派遣は派遣業界でも最下層の仕事です。

そして、バンドマンも多いのです。

副業ではありません。

日雇いをメインの職業としているバンドマンも結構いるという事です。

 

僕も1年ほど、日雇いだけで生活してた事があります。

その頃の情報ですが、たぶん今も大して変わってません。

 

▼日雇いのいいところ

 

メリットがあるから働く人もいます。

メリットとしては、シフトが自由という事。

そもそも、仕事を入れない日は休みなので、いついつライブとか分かっていればスケジューリングはすべて自分次第。

なので、ライブなどのために不定期に休みたいバンドマンにとってはありがたい側面もあります。

毎週決まった曜日で働き、休みがとれない場合、出たいライブイベントに出れなくなってしまう事もあるからです。

 

でも気をつけてください。

急な休みは取れません。

だいたいは前日何時までとか、前々日等に仕事を入れるかどうか決めます。

一度決定した仕事は休めません。

それこそ親が死んでも無理かも、、、というのは言い過ぎかもしれませんが、そう思ってしまうほどブラックな面があります。

 

そしてもう一つのメリットは誰でも雇ってもらえるという事。

高卒だろうがなんだろうが、何歳だろうが雇ってくれます。

基本的に人は不足してます。

ただし、定期的に仕事に入れるフリーターを重宝はしてます。

それは、毎日大勢を送り込んでる安定した現場があり、そこに入れたいからです。

週5で働ける見込みの人はシフトの予想が立てやすいですしね。

なので、週1だけ働きたいとかいう人には、なかなか仕事を紹介されない可能性があります。

フリーターで、これメインでやっていくならば、結構紹介してくれると思います。

 

体育会系の会社が多いので、極端に元気がないとかであれば面接は通ります。

実際は元気がなくても、面接の時だけでOKですw

というか面接といいつつ、まともな面接ではありません。

受かる事前提で、登録などをするだけの会になり、次の日からすぐに働けたりします。

 

▼日雇いの実態

 

僕は1年間日雇いをやりましたが、、、もう戻りたくないというのが正直な感想です。

ちなみに、転職して日雇いをやめる際。

よく行ってた現場の社員(これは派遣先の人ですね)に

「○○ちゃん(僕)!もう戻ってきちゃダメだよ!」

などと言われましたw

まるで刑務所です。

でも、確かに社会の底辺だとは思います。

 

まずカンタン軽作業という話ですが、、、

カンタンではありますが、軽作業かは微妙です。

これは派遣された先の仕事に大きく左右されます。

 

特に男の場合は、力を使った作業に回される確率がメッチャ高くなります。

楽だったのは

・シールを貼る

・箱を組み立てる

とかでしたね。

僕は運悪く、あまりそういう仕事を回されたことはありません。

というか、そんな楽なほうが少ないと思います。

 

ちなみに一番美味しいと思ったのは駅で立っているだけという仕事。

厳密にいうと「こちら通り抜けできません」とか、アナウンスはしてましたけどね。

でも立って、ひたすら時間がすぎるの待つだけです。

しかも、二人ひと組の現場だったので、それなりに私語できました。

たまにアナウンスして、仕事してるフリ。

時間帯によったのですが、二人でいるときは雑談してたら終わりました。

一人で立ってる時間は、ひたすら時間がすぎるのを待つのが辛いかも。

5分が30分くらいに感じますw

 

ちょっとしんどいのになると、、、

・厨房の清掃手伝い

・ベルトコンベアで荷物積み上げ

 

ですかね。

厨房の清掃は、非常に油まみれなのを特殊な清掃業者が清掃します。

なかなか体力を使います。

 

ベルトコンベアから流れてくる荷物を積む仕事も簡単ではありますが、現場によっては重いものもあったり、ベルトコンベアの流れも速く、忙しいです。

 

そして一番大量的に辛かったのは、、、

・物流センター(倉庫)での仕分け

です。

しかも僕の場合は深夜でした。

 

覚える事はそこまで多くありませんが、なれるまでは怖い人にどやされます。

また、重たいものもあり、てきぱきと作業するには結構力を使います。

お盆時期など、郵送のピーク時は、倉庫内が次から次にくる配達物で埋め尽くされ、絶対に朝までに終わらないぞという超忙しい状態になります。

1年間でメチャクチャ筋肉つきましたw

 

また愉快な仲間たちですが、、、

求人広告の写真にあるような和気あいあいとした雰囲気などありません。

みんな疲れてますし、就業前も無言。

多少仲良くなってくると、仕事中に雑談もできますが、初日から歓迎してくれるようなフレンドリーなところではないですね。

 

所詮日雇いなので、新しくきた人も、次の日に来るかはわかりません。

なので先輩たちも様子見です。

中には面倒見のいい人もいますが、ほぼいないと思っていいでしょう。

 

全然知らない人たちのところに放り込まれ、誰も教えてくれないまま仕事がスタートする事もあります。

もちろん何やれとかは、現場の社員から指示はありますが、基本は高圧的ですw

 

就業前に、作業員たちが集まっている控え室で、何の説明もなく、急に全員移動しはじめました。

これは作業現場への移動で、何回も来てる人はわかるのですが、初めて来た人に説明もなく、意味もわかりません。

この時ついていかないと、工場内で迷子になる事もw

まあ、そこまで不親切なところは少ないでしょうが、こんな感じの現場もあるという事です。

 

▼日雇いの給料

 

日雇いと言っても、その場ですぐにお金をもらえるところは少ないです。

日雇いでも日払いではないのです。

週払いと呼ばれるものが多いかもしれません。

 

その場合は、その日働いた証拠となる紙(ハンコとかサインされてる)を持って、派遣元の事務所に行きます。

持っていった分の給料がもらえます。

毎日やってるわけでなく、曜日が決まってるので、日払いにはなりません。

事務所が家から遠いと最悪です。

給料もらいにいくための交通費など出ませんから。

もし日雇いやるなら、事務所が近所のものにしましょう。

 

また、時給は1,000円前後です。

同じ仕事でも、派遣元により違います。

ちなみに僕は深夜の現場を定期的に紹介されてたので、1,200円もらってました。

 

現場には、いくつかの派遣会社から人が集められるのですが、同じ仕事をしてても1,000円だったり、900円だったりします。

900円の人が一番真面目に働いてた時は、悲しくなりました。

なので、日雇い労働者同士での給料の話は禁句です。

お互いのためにしてはいけません。

 

また、僕のところは「安全保障費」みたいな名目で、会社に1日100円くらい抜かれてました。

何が安全保障意味がわからなかったのですが、やはり違法だったらしく、数年後にその分が返還されました。

なので、今はそういうのはないかもしれませんね。

 その時に「返還されたから後々文句は言いません」みたいな誓約書も書かされました。

 

また、一度OKした仕事は休めないといいましたが、、、

それは欠員が出た場合、派遣元の正社員が替りに現場にいかなければならないからです。

なので、仕事を決めるまでは優しい社員も、一度決まった仕事をキャンセルしようとすると人格が変わるくらい冷たくなります。

 

以前、ある深夜のお仕事をOKした直後、その時間だと次の日の用事に間に合わない事に気付きました。

なので、至急電話を折り返して、キャンセルもしくは早退させてくれと申し出ました。

その時の声のトーンの変わりようったらありませんw

さっきまで「○○さん(僕)しかいません、お願いします!」と下手だったのに、まったく逆転。

結局キャンセルはできなかったので、現場に行った時に相手の人に事情を説明しました。

たまたまいい人だったので、仕事が早めに片付く事もあるので、その時は大丈夫だよと言ってくれました。

 

とにかく、派遣元の社員は、いかに現場に人を埋めるかに追われてます。

シフトを埋めるまでは優しいですが、休もうとする人には手厳しいです。

人を数字としか見ていない印象を受けました。

 

▼日雇いの最大のデメリット

 

日雇い派遣の最大のデメリット。

それは仕事の積み重ねがない事でしょう。

本当に何のスキルも磨けません。

これなら居酒屋のバイトとか接客を長年したほうが、まだ積み重ねがあります。

若い時はよくても、後でどこにも転職できなくなります。

 

働いてる人、学生などが副業感覚でするにはいいかもしれませんが、これメインでって人にはオススメしません。

バンドマンも、もうちょっとマシなアルバイトを探したほうがいいです。